懐かしき戦友と進めた大口商談
1. 15センチの雪が解け たった5センチになりました
コースの様子を伝える 弾む心の 駐在員のメール
春の訪れと共に 新しいネゴが始まる
今年は 何としても 取らねばならぬ 大口商談
長い フライト終え 厳しい通関 過ぎれば
懐かしき 戦友の笑顔 見つけて 明日に備える
2. いつもの席に陣取って 顧客の 無理難題
回答が できぬ 事情を 伝える 遣り取り 沈黙が 流る
壁の 棚からテーブルへ 古びた 手土産の 甘納豆
互いに 頬張りながら 信頼の絆で 糸口を探る
長い ネゴを終えて 一歩づつ 条件が 固まる
渋面の顧客の 笑顔 見つけて 具体化に備える
3 . 午後は 日差しの注ぐ中 雪解けぬかるみの ティーグラウンド
コースの 人影は まばらで 弾む 心の しばしのプレイ―
青い 空と 緑が 肩の荷を 解き放つ
ボールの 行方知れず 大地は続き 心 広がる
手入れの 稀な グリーン 周りはきれいな お花畑
懐かしき 戦友の 思い出 若き日の ビジネスマン時代
2013年5月
作詞・作曲 江井地 康麿
(2013/5/24改訂)