ビジネスの歌


懐かしき戦友と進めた大口商談



1. 15センチの雪が解け  たった5センチになりました

  コースの様子を伝える  弾む心の 駐在員のメール

  春の訪れと共に  新しいネゴが始まる

  今年は 何としても 取らねばならぬ 大口商談

  長い フライト終え  厳しい通関 過ぎれば

  懐かしき 戦友の笑顔 見つけて  明日に備える



2. いつもの席に陣取って  顧客の 無理難題

  回答が  できぬ 事情を 伝える 遣り取り  沈黙が 流る

  壁の 棚からテーブルへ  古びた 手土産の 甘納豆

  互いに 頬張りながら  信頼の絆で 糸口を探る

  長い ネゴを終えて  一歩づつ 条件が 固まる

  渋面の顧客の 笑顔 見つけて 具体化に備える



3 . 午後は 日差しの注ぐ中 雪解けぬかるみの ティーグラウンド

  コースの 人影は まばらで 弾む 心の しばしのプレイ―  

  青い 空と  緑が  肩の荷を 解き放つ

  ボールの 行方知れず 大地は続き 心 広がる 

  手入れの 稀な グリーン 周りはきれいな お花畑

  懐かしき 戦友の  思い出  若き日の ビジネスマン時代



2013年5月
作詞・作曲 江井地 康麿

(2013/5/24改訂)

コメント

80年代の後半、海外の遠い某国の担当課長として、小生は東京から出張し、商社の現地駐在員とチームを組んで、大口商談をまとめるべく調達先と折衝しました。早春のゴルフ場に毎日残雪の厚さを測りに行き、ラブコールが来ました。現地に出張し、駐在員と合流し、朝早くからお昼過ぎまで、纏めて折衝します。その交渉の中で、交渉が行き詰まると、先方が、前回日本から持参した甘い物を、持ち出して来て、お互いにつまみながら交渉を纏めたものです。ある種の信頼関係があったことを、今でも誇りに思っています。その日の交渉が終わると、お互いに別れて、各々のチームで、あるいは、日本側に確認をとり内容を詰めて、翌日の交渉に備えたものです。そして、一段落すると、気分転換のゴルフに出掛けたものです。ゴルフ場は、近くにありましたが、手入れが充分でないため、春は、グリーンの周りは花咲き乱れており、ボールを捜すのに本当に泣かされたものでした。今、思えば、懐かしき楽しきビジネスマン時代でした。画面は、元ゴルフコースの春まだ遠い砧公園の情景です。歌詞に勝手な当て字が多くて済みません。

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~懐かしき戦友と進めた大口商談~楽譜
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