晩秋の金沢を訪ねる


晩秋の金沢を訪ねる


晩秋の兼六の地は  紅と緑の万華鏡

静寂が辺りを包み 水面には遠き日の思い出

静かに燃える茜色は 忘れかけた情熱

爽やかさ示すオレンジは 遥か若き日の追憶

冬支度の雪吊りは 今も生きる先達の知恵


白壁の金沢の城は 遥か遠くの北の守り

目の前に広がる庭園は ゆったりと池を巡る楽しさ

主計の町からひがし茶屋へ 古き通りをそぞろ歩けば

遠き都の香りが漂い 懐かしき風情に浸る

冬支度の北の町は 今も昔の景色を留める

(間奏)


冬支度の北の町は 今も昔の景色を留める

冬支度の北の町は 今も変わらぬ景色を留める

2021年12月
詞・曲 江井地 康麿



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コメント

北陸の金沢は、嘗ての加賀百万石のお膝元でもあり、京都の文化を分かち合う魅力を備え、日本海の厳しさに鍛えられた海の幸も素晴らしい、文武に優れた都市との印象ですが、特に明治以降は、北方の防衛も担って来たとのことで予てから訪問したいと思っていましたが、コロナ禍の一段落した今回、やっと念願が叶いました。この曲にすべてを盛り込むことはできませんが、その思いの一端でも感じ取っていただければ幸いです。


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